1988年に公開されたジブリの名作『となりのトトロ』。今なお多くの人に愛され続けるこの作品には、シンプルな物語の中に、細やかで深い描写が詰まっています。その中でも「お見舞いシーン」に秘められた子育ての工夫は、観る者に感動と気づきを与えてくれます。あるTwitterユーザー、きいろさんがこのシーンの中にある隠れた子育て術について語り、再び話題となりました。
病気で入院中のお母さんを見舞うため、サツキとメイが病室を訪れる場面。このシーンでは、お母さんがまず駆け込んできた妹のメイに優しく応じ、その後、すぐに上の子であるサツキに目を向けます。
メイに「かわいいね」と言うのではなく、メイの髪を結ってあげたサツキを「上手にできたね」と褒める場面があります。
さらにお母さんは、「あなたはお母さん似だから」とサツキに声をかけ、彼女が喜ぶ言葉を選びます。これは、サツキが姉としての立場をしっかりと自覚できるよう、さりげなく自尊心を育んでいるように感じられます。このような優先順位のつけ方が、サツキが面倒見の良いしっかり者に育った一因だと考えられます。
注目すべきは、妹のメイが「私も、私も」と割り込もうとしたとき、お母さんが「お姉ちゃんだから我慢しなさい」と言わないことです。
この一言を使わずにサツキを立てることで、彼女が自然と妹を見守るお姉ちゃんとしての役割を理解し、強制されることなく自主的にメイの面倒を見ようとする気持ちが育まれているのです。
実際、この教育方針のおかげで、サツキは小さな妹を常に気にかけ、世話を焼くことができる心優しい姉に育ちました。お母さんは、二人の子どもを平等に愛しつつも、長女であるサツキの心を大切にしているのがわかります。この一連の流れから、お母さんが子どもたちの個性や年齢差を理解し、自然体で育てていることが伝わってきます。
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